備長炭の特徴・効果・使い方

備長炭とは?

備長炭とは?

備長炭とは、ウバメガシ、樫を1000度~1200度で高温炭化させた木炭(白炭)になります。
400度~700度で炭化される黒炭(精練度3~9)と違い、精練度0~3と堅く締まった白炭のことを備長炭と言います。(精錬度は、0~9まであり、数字が低いほど電気抵抗が少なく、堅くなる傾向にある。)
古来より燃焼力、火の持続力が抜群であるため燃料として使われているだけでなく、備長炭の持つ多孔質構造(空隙構造)を利用して水の浄化や炊飯、消臭や除湿など私たちの生活に幅広く役立っています。

備長炭の歴史

ウバメガシ

備長炭という名前の由来は江戸時代(元禄)の頃に紀州の炭問屋『備中屋長左衛門』がウバメガシを原料とした白炭を品質の向上や販売を通じて世に広く知らしめたことから『備長炭』と名付けられたと言われております。

多孔質構造(空隙構造)とミネラル

備長炭には目に見えない無数の微細孔が存在します。孔質構造(空隙構造)とミネラル表面積にすると1グラムあたり200~300平方メートルになると言われております。
備長炭の持つ微細孔が目に見えない様々な物質を吸着し分解するだけでなく、水に入れると炭に含まれる豊富なミネラルが溶け出します。 

こんな方にお勧めです。

  • 美味しい水を飲みたい!
  • 美味しいコーヒーを飲みたい!
  • 美味しいご飯を炊きたい!
  • 美味しいお酒を飲みたい!
  • 冷蔵庫の野菜を長持ちさせたい!
  • タンスや押入れ、靴箱の臭いや湿気が気になる!
  • さっぱりしたお風呂に入りたい!
  • 水槽の水をきれいに保ちたい!

効果と使用方法

美味しいお水に

浄水備長炭

水道水に備長炭を入れると、カルキ抜きになりますし、備長炭に含まれるミネラルが溶け出して、ミネラルウォーターが出来上がります。

使用方法

水500㎖に水洗いした備長炭を1本の割合でいれて、冷蔵庫に一晩おきます。

美味しいコーヒーに

コーヒー

コーヒーに備長炭を入れると、酸化を防ぐのでコーヒーの味が長持ちします。※酸味が強いコーヒーがお好きな方は使用はお控えください。

使用方法

水500㎖に水洗いした備長炭を1本の割合でいれて、冷蔵庫に一晩おきます。

美味しいご飯に

備長炭を炊飯に

備長炭を入れて炊き上げると、備長炭のミネラルが溶け出し、さらに遠赤外線効果でふっくらとした美味しいご飯が炊き上がります。

使用方法

1合のお米に水洗いした備長炭を1本の割合で入れて炊き上げます。

美味しいお酒を

お酒

ビールや日本酒、ウィスキーなどのお酒に備長炭を入れると、お酒がまろやかになり美味しくなります。

使用方法

ジョッキや、ボトルに煮沸乾燥した備長炭を1本入れます。または、備長炭1本をマドラーとしてお使い頂けると、簡単に美味しくなります。

冷蔵庫の野菜の鮮度保持に

冷蔵庫の備長炭

冷蔵庫に備長炭を入れると、消臭だけでなく、野菜の鮮度を保持します。
備長炭は吸着性に優れているため、生鮮野菜や果物の老化のもとになるエチレンガスを取り除いてくれるからです。

使用方法

備長炭2~3本を冷蔵庫の中に置くだけです。
お客様の中には、コップの中に立てて使われている方もいらっしゃるようです。

タンスや押入れ、靴箱の消臭や湿気取りに

靴箱の臭い

タンスや押入れ、靴箱に備長炭を置いておくと、消臭、湿気取りに役立ちます。
備長炭の吸着性を活かし、臭いのもとや湿気を取り除きます。

使用方法

タンスなら各引き出しに備長炭を1本入れると良いでしょう。
押入れは広さや湿気の具合にもよりますが、1kg程度置くと効果的です。
靴箱なら、備長炭2~3本を入れて置きます。
※ お部屋の消臭には竹炭の方が適しているので、そちらを使うと良いでしょう。

さっぱりしたお風呂に

備長炭のお風呂

備長炭をお風呂に入れて浸かると、遠赤外線効果により体の芯まで温まります。
また、備長炭からミネラルが溶け出して、肌に優しくやわらかなお湯となります。

使用方法

備長炭1kg程度を、ネットに入れてお湯の入ったお風呂に浸してください。

水槽の水をきれいに

水槽の掃除、備長炭

備長炭には浄水効果があります。水の汚れの吸着やカルキ抜きの効果があります。

使用方法

水2~3ℓに備長炭を1本入れます。p>

木炭と備長炭の違い

木炭と備長炭の違い

木炭には、「黒炭」と「白炭」の2種類があります。
「黒炭」は私たちが目にしやすい黒い炭のことで、炭化温度が400℃~700℃と低いことと、最終的に窯の中において消火させることが特徴です。

一方、「白炭」は炭化温度が800℃以上と高く、最終的に窯の外で消火させることが特徴です。

備長炭は、「白炭」の部類に入るのですが、原木がウバメガシ・樫であり、さらに精錬(ねらし)によって、1000℃~1200℃の炭化温度で焼いた炭を言います。
つまり、備長炭は木炭の中の白炭の中の一つと言うことになります。

「黒炭」は軟質でたたくと鈍い音がしますが、「白炭」は硬質でたたくと金属的な音を発します。

また、「黒炭」は燃やすと火が付きやすいのですが、早く燃え尽きます。
一方、「白炭」は燃やすと火が付きにくいのですが、長時間火持ちがします。

備長炭は「白炭」であるのでその性質を持ち、かつその製造技術の難しさから、国内最高峰の炭と呼ばれています。

なぜ紀州備長炭なのか?

なぜ紀州備長炭なのか?

紀州備長炭の炭焼き技術は江戸時代から研究を重ね、代々技術継承され今に至ります。
炭の質は炭を焼く職人さんの技術により大きく異なります。
歴史とともに試行錯誤を繰り返し大成した安定した炭焼きが、国内最高級の炭の品質を生み出します。